欧州、イタリアの教訓 医療崩壊食い止めに懸命

[ad_1]



7日、イタリア北部ロンバルディア州で、新型コロナウイルスに感染し、死亡した人のひつぎを運ぶ関係者(ゲッティ=共同)

7日、イタリア北部ロンバルディア州で、新型コロナウイルスに感染し、死亡した人のひつぎを運ぶ関係者(ゲッティ=共同)

 【パリ=三井美奈】イタリアでは病院での新型コロナウイルスの感染が広がり、医師会によると、医療関係者約130人が死亡した。人工呼吸器が不足し、生存の可能性が高いとみられる患者の治療を優先する「患者の選別」を余儀なくされた。

 イタリアで感染の「震源地」となったロンバルディア州ベルガモの総合病院は3月末、米医学誌への寄稿で「酸素ボンベや人工呼吸器が不足し、廊下に寝かされる患者もいる」と、パンク状態の集中治療室(ICU)の現状を訴えた。「蘇生措置がとられない高齢者が、緩和ケアもなく一人で死んでいく。家族には電話で連絡するだけだ」とも記した。

 イタリアでは、2月後半に発症した同州の38歳男性が感染の発端とされていたが、州内では1月に肺炎が多発していたことが報道によって発覚。当局が把握する前に感染が広がり、医療整備の遅れにつながったという見方が強まっている。同州クレモナで院内感染した医師は、「風邪のような症状の患者が何百人も来て、検査まで35時間待ちだった。マスクや手袋など防護策が十分でないまま対応し、2週間後には発熱や疲労感を覚えた」と、地元紙に経緯を語った。

 フランスでは医療崩壊を避けるため、感染患者を、高速列車TGVで病床に余裕のある地域に移送。獣医師にも酸素ボンベや麻酔薬の提供を呼び掛けた。ドイツは週30万件以上の大量検査をすることで、感染者の早期隔離を進めている。

[ad_2]

Source link