すし店にマイ包丁キープって本当?! 堺市PR動画が人気


 無料投稿サイト「YouTube」で配信されている堺市のPR動画が人気を集めている。刃物、古墳、鉄砲鍛冶といった「堺ならでは」の魅力をユーモラスに紹介。すし店にキープした“マイ刺し身包丁”や火縄銃持参の合コンなどの荒唐無稽なストーリーが満載だが、地元を愛する堺市民にとっては「あるある」設定だなんて本当?


堺市のPR動画「SAKAI 愛しすぎ?!」歴史編の一場面(堺市提供)
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堺市のPR動画「SAKAI 愛しすぎ?!」包丁編の一場面(堺市提供)
堺市のPR動画「SAKAI 愛しすぎ?!」包丁編の一場面(堺市提供)
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 スーツ姿の男性2人組がすし店を訪れる。「いつもの!」という注文に、2人の名前が記された箱を持ち出し、中の「マイ包丁」をマグロのブロックとともに差し出す店主。受け取った包丁でおもむろにマグロをさばきだした2人に、「包丁、愛しすぎ?!」という字幕がかぶさる。

 3月初めから配信が始まった市のPR動画のうち、伝統産業品の包丁を紹介する包丁編の一場面。そのほか、市のPRキャラクター「はにわ部長」が出演する古墳編▽歴史編▽あなご編-の3種類を加えた4エピソードが公開されている。いずれの動画も、「SAKAI 愛しすぎ?!」をテーマに、はにわ部長に代表される「堺市民」らが、さまざまな「堺愛」を披露している。

 荒唐無稽ぶりは、包丁編以外も負けていない。古墳編では、昨年7月に世界遺産に登録された仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を模した特大弁当を持つはにわ部長に「古墳、愛しすぎ」の字幕。歴史編では、火縄銃を持って合コンに参加した武士に興味津々の女性に「歴史、愛しすぎ」のつっこみが入る。

 4編合わせると、公開から1カ月余りで約24万回再生される人気ぶり。市民からの反応も上々という。市の担当者は「再生が10万回くらいいけば十分と思っていたが…」と驚く一方で、「自治体らしくない“はっちゃけぶり”がうけたのではないか」と分析。「市民だけでなく堺を知らない人たちにも『堺にはこんなのもあるんだ』と知ってもらうきっかけになれば」と堺の魅力が広まることを期待している。



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