自衛官自殺で国を提訴 いじめに対処せずと遺族

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 陸上自衛隊白老(しらおい)駐屯地(北海道白老町)に所属していた陸士長、川島拓巳さん=当時(19)=が平成24年10月に自殺したのは、先輩のいじめがあったのに対処しなかったからだとして、拓巳さんの母の川島五月さん(53)ら遺族4人が、国に計約1億円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴したことが24日、分かった。

 訴状によると、拓巳さんは23年に陸自北部方面隊に入隊。同年から、先輩の男性自衛官から「死ね」「辞めろ」と言われるなどのいじめを受け、睡眠障害を発症した。陸自側は先輩に対する指導や配置換えなどをせず、退職したいと相談しても認めなかった。

 原告側によると、陸自側に公務災害認定を請求したが、25年に該当しないとされた。不服申し立てをしたが、28年に再び該当しないとされたという。陸自北部方面総監部は「訴状を確認できておらず、回答は差し控える」としている。

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