【ソウル=桜井紀雄】米韓両空軍は20~24日の日程で、昨年から延期していた航空演習を実施した。韓国メディアが24日までに報じた。2018年に米朝首脳会談を受けて中止した大規模航空演習「ビジラント・エース」に代わる規模を縮小した訓練だが、米韓合同演習の完全中止を求めてきた北朝鮮の反発が予想される。
米韓は昨年11月、非核化をめぐる米朝交渉への影響を考慮して延期を決めていた。韓国軍当局は、今年初めには今回の日程を決めたとしているが、3月以降、ミサイル発射を繰り返している北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。
演習には、韓国空軍のF15K戦闘機や米空軍のF16戦闘機が参加。最近、韓国に配備され、北朝鮮が神経をとがらせてきた最新鋭ステルス戦闘機F35Aは参加しなかった。