【ソウルからヨボセヨ】次の波への備え

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12日、ソウル市内で新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクラブ周辺を消毒する作業員ら(聯合=共同)

12日、ソウル市内で新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクラブ周辺を消毒する作業員ら(聯合=共同)

 4月半ば、韓国ソウル近郊の京畿道(キョンギド)の飲食店の多くが大勢の客でにぎわっていた。焼き肉店の一つは新型コロナウイルス感染が起きる前以上の盛況で、密集・密接が心配なほど。聞くと、冷え込んだ地元経済の活性化のため、自治体が地元の店で使える地域通貨として道民に支援金を配った“おかげ”だという。

 ソウルの歓楽街にあるクラブの集団感染問題が大きく報じられているが、一般の飲食店の客足にはさほど影響はないようで、コロナとの戦いの勝利に酔う空気も漂う。

 そうした中、防疫当局は最近、秋以降の到来が予想される次の感染の波に備え、呼吸器専門クリニックを約千カ所準備する方針を発表した。新型コロナの治療を優先する陰で置き去りにされてきたインフルエンザや、いわゆる普通の風邪の患者に対する診療の「空白」を埋める狙いもある。

 新型コロナ流行以降、高熱はないけれど、せきや鼻水がひどいといった症状が出ても「もしコロナだったら…」と心配し、最寄りの病院に行けずに自宅療養を余儀なくされた人は日本にも多いのではないか。

 こうした人も気後れなく受診できる体制を整えようとの取り組みだ。クラブの集団感染で指摘された一部の気の緩みとは別に、防疫当局は既に次の波を見据えている。(桜井紀雄)

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