米ニューヨーク市のユダヤ人が多く住む地区で28日深夜、ユダヤ教ラビ(指導者)の葬儀のため正統派ユダヤ教徒数百人が路上に集まったため、デブラシオ市長が出向き解散させる騒ぎがあった。
米国では一部の宗教指導者が、新型コロナウイルス感染拡大阻止のための当局指示を無視し、信者らが社会的距離を保てないような集まりを行う例が相次いでいる。
米メディアによると、同市ブルックリンでユダヤ教徒らが路上に繰り出し、警察官ともみ合いとなった。けが人や逮捕者はいなかった。市長は集まりを「容認できない」と非難、今後は逮捕も辞さないと警告した。
市長が警告対象として「ユダヤ社会」を強調したため、ユダヤ系団体などから「一部の行動で全体を批判するな」と反発の声も上がっている。(共同)