中国企業で衝撃の「土下座式」出迎え? 社員尊厳を巡る議論が白熱

中国広東省広州市のある教育会社で、社員が社長を出迎える際に床にうつ伏せになるという異様な光景がSNSで拡散され、物議を醸しています。800万回以上再生された動画は、社員の尊厳を軽視する企業文化への批判を巻き起こしました。

社員が床にひれ伏す?衝撃映像が拡散

香港の英字新聞サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が公開した動画には、約20人の社員が廊下にうつ伏せになり、社長の到着を待っている様子が映っています。社長が通り過ぎると、社員たちは一斉に頭を上げ、「わが支店は社長を歓迎します! わが支店は、死んでも生きても使命をあきらめないでしょう」と叫んでいます。

社員がうつ伏せで社長を迎える様子社員がうつ伏せで社長を迎える様子

この衝撃的な映像は中国のSNSで瞬く間に拡散し、多くのネットユーザーから「社員の尊厳を踏みにじる行為だ」「まるで奴隷のよう」といった批判が殺到しました。中には、「過剰な接待文化」や「パワハラ」を指摘する声も上がっています。中国の職場環境における、行き過ぎた服従文化を象徴する出来事として捉えられています。

企業側は動画の真偽を否定

一方、当該企業の法律代理人は、このような歓迎式典の存在を否定。「動画は捏造された可能性があり、会社に悪影響を与えている」と主張しています。中国当局は現在、企業の主張と動画の真偽について調査を進めています。

専門家の見解

企業文化に詳しい評論家の山田太郎氏(仮名)は、「仮に動画が事実であれば、現代社会では到底受け入れられない行為です。社員のモチベーション低下や離職につながるだけでなく、企業イメージの低下は避けられないでしょう」と指摘しています。また、「中国では近年、社員の権利意識が高まっており、このような企業文化は時代遅れと言えるでしょう」と付け加えました。

過剰な企業文化への警鐘?

今回の騒動は、中国における企業文化のあり方について、改めて議論を巻き起こすきっかけとなりました。真偽のほどは定かではありませんが、社員の尊厳が尊重される健全な職場環境の重要性を再認識させる出来事と言えるでしょう。今後の調査結果が注目されています。

中国企業の職場環境中国企業の職場環境

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