食べ物をかんだりのみ込んだりするのが難しい高齢者向けに、好みの料理で手軽に栄養が摂取できる介護食品の新商品が登場している。新型コロナウイルスの感染拡大で、食事など介護を受けるために通うデイサービスを中心に休業が相次ぐ中、在宅介護の手助けの一つとなりそうだ。
キユーピーは3月、市販用介護食「やさしい献立」シリーズから「やわらかおかず 海老グラタン」(162円)など3商品を発売した。舌でつぶせる軟らかさに仕立てたエビ団子やマカロニを加えたのが特徴だ。
アサヒグループ食品も3月、介護食「バランス献立」シリーズから四つの新商品を発売した。食べる楽しさを提案したいと、老舗料亭なだ万(東京)と共同開発。「鯛と野菜の煮こごり」(324円)はだしを利かせて風味を豊かにした。