外食チェーン、持ち帰り販売強化 新メニュー続々

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店内飲食を休止して営業するロイヤルホストの店舗には、テイクアウト告知が張り出された=1日(ロイヤルホールディングス提供)

店内飲食を休止して営業するロイヤルホストの店舗には、テイクアウト告知が張り出された=1日(ロイヤルホールディングス提供)

 外食チェーンで、テークアウトや宅配といった持ち帰り販売メニューの強化が相次いでいる。新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言発令後、持ち帰り販売が自治体から推奨され、消費者の関心も高まっているためだ。緊急事態宣言の延長が見込まれる中、休業中の居酒屋チェーンが持ち帰り販売で営業再開を模索する動きもある。昨秋の消費税率引き上げに伴う軽減税率導入で加速した“脱店内”は新たな局面に入ろうとしている。

 ロイヤルホールディングス傘下のファミリーレストランチェーン「ロイヤルホスト」は、4月29日から全国で店内利用を休止し、大型連休中は持ち帰り販売のみの営業に切り替えた。対策として、12品だった持ち帰りメニューに、ステーキやビーフシチューなど19品を追加、期間中は持ち帰り商品価格を2割引する。

 「他社と比べロイヤルホストの持ち帰り販売は認知度が低い」(担当者)が、3~4月の持ち帰り販売額は“コロナ以前”の1・3倍に上昇。4月29、30日の2日間は5倍に急伸したが、「(店内飲食がない分、売り上げは)まだまだ届かない。これからが本番」と気を引き締める。

 牛丼チェーンの吉野家は4月30日、持ち帰り販売に対応する新商品「スタミナ超特盛丼」(税抜き価格798円)を発売した。特製の焼き肉たれで味付けた牛カルビ肉、豚肉、鶏肉を丼に盛り付け、肉の量は「牛丼並盛」の3杯分超、総カロリーは1700キロカロリー超と販売商品史上最大だ。「インフラを支える働く人々を応援したい」と、ガッツリ系メニューを投入した。

 全店の約3割が休業中の定食チェーン「大戸屋」は、おかず2品と副菜2品の4品を自由に選べる「大戸屋のおかずセット」(税込み価格1200円)を4月29日に発売した。組み合わせ次第では単品購入合計よりも1千円以上安くなる。3~4月の営業店の持ち帰り販売額は前年同期比1・5~2倍に伸長した。「消費者意識は持ち帰りに向かっている」とみて、5月後半に新メニューを投入する計画だ。

 串カツ専門店「串カツ田中」も持ち帰り向けメニューに串カツのほか弁当を組み込んだが、今後は丼物を強化する方針だ。食材取引先と提携した野菜販売(関東限定)も1店当たり平均25~30セットが売れており、新たに、特例措置を活用して直営店でプレミアム焼酎の小売り販売も始めた。

 緊急事態宣言の解除が当初期限から延長される見通しとなり、休業中の大衆居酒屋チェーンがスマートフォンで事前注文するモバイルオーダーシステムの導入を決めるなど、動きが活発化している。大型連休明けには、外食チェーンの生き残りをかけた次の一手が活発化しそうだ。(日野稚子)

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