五輪開催地の千葉・一宮町 サーフォノミクス“赤信号” 新型コロナ自粛要請で海岸閑散

[ad_1]



人出がまばらだった釣ケ崎海岸。サーファーの姿もなかった=3日午後2時20分ごろ、千葉県一宮町(長橋和之撮影)

人出がまばらだった釣ケ崎海岸。サーファーの姿もなかった=3日午後2時20分ごろ、千葉県一宮町(長橋和之撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 東京五輪のサーフィン競技会場の千葉県一宮町はゴールデンウイーク中、町内で新型コロナウイルスの感染が拡大しないよう、県内外からのレジャー客の来訪自粛を強く求めている。3日、町の海岸は閑散としていた。政府は4日、緊急事態宣言の延長を決定するが、自粛長期化で、サーフィンによる経済効果を狙った町の「サーフォノミクス」に“赤信号”がともっている。

 町は一宮海岸沿いの駐車場を閉鎖し、路上駐車がないか巡回をするなどしている。この日午前、馬淵昌也町長が巡回していた。午前中は目立った路上駐車もなく、町長は「皆さん(自粛要請を)聞き届けてくださっている」。

 午後、一宮海岸と五輪競技会場がある釣ケ崎海岸には、海岸で遊ぶ家族連れらはいたが、サーファーの姿はなかった。波打ち際で遊んでいた県内の男子大学生(20)は男女4人で「ドライブついでにノリできてしまった」と話した。

 医療体制が乏しい町は来訪自粛のお願いで町民の命を守ろうとする一方、自粛で来訪者が見込めず、地域の事業者を支えきれないジレンマに陥っている。感染収束が見えず、「サーフォノミクス」の浮揚効果を期待していた地元経済への打撃は深刻だ。

 町にはサーフショップやサーファー向けの飲食店が多い。7月末から町は祝祭感に包まれるはずだったが、感染拡大で五輪は延期に。五輪に向けて設備投資をしていた店舗も多く、倒産危機の店もあるという。自粛要請の先頭に立つ町長も「このままでは地方の零細事業者は生活できない」と苦悩をあらわにした。

 「今のままでは来年の五輪前にサーフショップがみんなつぶれる」。町議会議員で、自らもサーフショップを営む鵜沢清永(きよひさ)さん(44)はそう訴えた。鵜沢さんの店も先月から休業状態で売り上げは「ゼロ」。店には本来なら客が受け取りに来ているはずのサーフボードやウエットスーツが並んでいた。周りの店からも「破綻寸前」との相談が相次いでいるといい、「サーフォノミクス」どころではない。「自粛しろとだけいって、しっかりとした保障をしてくれない政府はおかしい。僕たちに死ねと言っているのか」。その声は怒りに震えていた。(長橋和之)

[ad_2]

Source link