米客船会社のカーニバル・クルーズ・ラインは4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い停止しているクルーズ船の運航サービスについて、8月1日から北米で一部を再開する計画を発表した。
8月に運航を再開するのは、フロリダ州マイアミなど三つの港を発着するクルーズ船計8隻。その他の北米とオーストラリア市場向けの運航は8月31日まで停止を延長するとしている。
カーニバル・クルーズ・ラインは、世界最大の客船会社カーニバルの傘下。新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を運航したプリンセス・クルーズも同じグループだ。
カーニバルは、運航停止で業績悪化が避けられない見通し。集団感染が発生した運航の一部で、会社側の対応に問題があったとの指摘もある。オーストラリアの警察当局は刑事事件として捜査する意向を明らかにしている。(共同)