政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言の31日までの延長を決めたことを受け、群馬県の山本一太知事は4日夜、臨時会見を行った。「県内の感染状況は依然として厳しい」との認識を示した上で、「安倍晋三首相の延長決定を強く支持する」と述べた。
山本知事は「県内の感染者は7日連続でゼロだが全く油断できない」と強調。今後、新たにクラスター(感染者集団)が発生する危険性を念頭に、「医療機関の受け入れ態勢はなお十分でない。PCR検査態勢のさらなる充実も必要だ」とし、次に備える時間が不可欠だとの考えを示した。
県内の人が集まる店舗や施設などに6日まで実施する休業要請を継続するかなどについては明言を避けながら、「経済活動の再開と感染拡大の防止をどうバランス取っていくかが最大のポイントだ」と指摘。
その上で、「感染爆発が起きないよう新型コロナウイルスを管理し、第2波の可能性も想定しながら長期戦を覚悟しなければならない」として、中長期的な「新常態(ニューノーマル)」の構築を模索していく考えを示した。
5日も臨時会見を行い、緊急事態宣言の延長を受けた県の措置を具体的に説明する予定だ。