「謎の死」コロナ原因か ナイジェリア、多数埋葬





都市封鎖の緩和措置を受け、職場に向かう人々=5月4日、ナイジェリアの首都アブジャ(ロイター)

 ナイジェリア北部カノ州で4月に多くの住民が病死し埋葬される事案があり、保健当局は、新型コロナウイルス感染が関連している可能性があるとみて調べている。複数の地元紙(電子版)が4日に報じた。近く最終報告を発表するという。

 保健当局は当初「謎の死」と表現する一方、慢性疾患が原因との見方を示していた。地域一帯で、政府の公式発表を大幅に上回る感染者が出ている恐れがある。

 遺体の埋葬に従事する住民が4月に「多数の遺体を扱った」と証言。だが、保健当局は新型ウイルス感染は無関係と主張し、公式の感染者数に含めていなかった。

 保健当局は遺族に検査や聞き取りを実施し、感染の可能性が浮上。政府対策チームのトップは3日に報道陣の取材に応じ「カノの住民は、深刻な事態に直面していると自覚しないといけない」と発言した。

 世界保健機関(WHO)によると、ナイジェリアで4日までに公式に確認された感染者はカノの事案を除き2388人で、死者は85人。(共同)



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