【首相記者会見全文】(8)伸びぬPCR検査数「大都市圏中心に対策徹底」





緊急事態宣言の延長が決まり、国民に対しさらなる協力を呼びかける安倍晋三首相=4日午後、首相官邸(春名中撮影)

(7)から続く

 --PCR検査の件数が伸びない。改善点は

 「PCR検査の数と実際の感染者数との関係については、(基本的対処方針等諮問委員会の)尾身茂会長からお話をいただきたいと思いますが、このPCRの検査の数が諸外国と比べて日本は少ないのではないかというご指摘もあります。また私もずっと、医師が判断すれば、PCR検査を受けられるようにするというふうに申し上げてきましたし、その能力を上げる努力をしてきました」

 「ただ、8千、1万、1万5千と上げてもですね、実際に行われているのは、7千、8千レベルでありまして、どこに目づまりがあるのかということは、もう、私も何回か、何度もですね、それはそういう状況について、どこに目詰まりがあるのかということは申し上げてきているわけであります。本日の専門家会議の分析、提言ではですね、東京などを中心とした大都市部を中心に検査待ちが多く報告をされまして、検査件数がなかなか増加しなかった要因として、各自治体における保健所の業務過多や検体採取の体制などが挙げられています。現在そうした状況を踏まえまして、地域の医師会にもご協力をいただきながら、全国で20カ所、主にやはり東京でそういうことが起こっておりますので、東京で12カ所のPCRセンターが設置をされまして、PCR検査態勢の強化が図られてまいりました。東京など大都市圏を中心に対策を徹底していきたいと思っています」

 尾身氏「よく一般の方でPCR検査が日本で比較的少ないので、感染の実態を十分つかんでないのじゃないかということですが、実はこれ今日、私ども専門家会議はこれから記者会見をしますが、そのときに詳しく申し上げようと思っています。歴史的にみて、確かに日本はPCRのキャパシティを上げるということが他の国に比べて遅れた。それはさまざまな理由があります」

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