米英FTA交渉が開始 EU離脱後の目玉、難航も

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 米英両政府は5日、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を開始した。ジョンソン英政権が欧州連合(EU)離脱後の目玉に位置付ける協定で、年内にも合意したい考えだ。だが両国間には溝もあり、難航も予想される。

 両政府の声明によると、5日からの交渉は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため遠隔会議方式で実施。約2週間にわたり協議する。米英FTAは新型コロナからの復興で「極めて重要だ」と位置付けた。

 両国間の輸出入の合計は年約2300億ポンド(約30兆円)に上る。互いへの直接投資も大きい。

 強固な関係を持つが懸案もある。英政府は第5世代(5G)移動通信システムに、中国の華為技術(ファーウェイ)製品を限定採用することを容認。米政府にとって「安全保障上の脅威」とみなす同社の製品が、機密情報を共有する英国の通信網に入り込むことは看過できず、協議で排除を求める可能性もある。(共同)

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