中国、5連休で延べ1・2億人が交通機関利用 前年比で半減





北京市内の観光地「頤和園」では、感染対策のため人が密集しやすい場所が閉鎖されていた=5日(三塚聖平撮影)

 【北京=三塚聖平】中国メディアは7日、今月1~5日の労働節(メーデー)連休期間中に、鉄道などの公共交通機関を利用した旅客数は延べ1億2100万人に上ったと報じた。中国交通運輸省のデータによるもので、昨年の同時期よりも利用者は53%減少した。

 一方で、感染を警戒して移動に公共交通機関の利用を避ける動きが広がった。

 中国観光研究院のデータによると、連休期間に自分で車を運転して旅行に出かけた人の割合は約64%に達した。自家用車の普及などもあり、過去最高の水準を記録したという。

 中国文化観光省によると、連休中の国内観光収入は475億6千万元(約7100億円)に上った。

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛かったとして、中国各地で制限措置が解除され、70%近くの観光地が既に再開した。

 しかし、感染の再流行を防ぐため各地の観光地では、事前予約制などの密集対策がとられている。

 世界遺産に登録されている北京市内の観光地「頤和園(いわえん)」でも、人が密集しやすい一部のスペースを閉鎖するといった感染対策をとった。多くの人が集まると係員が「離れてください」と注意して回っていた。

 一方、上海ディズニーランドは、今月11日から営業を再開するとホームーページ上で公表した。新型コロナ蔓延(まんえん)を受けて1月25日から営業を休止していた。再開に当たっては、事前予約制や入場制限をとるなどさまざまな感染対策を行う。



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