秋篠宮家の長男である悠仁さまは、今年4月に筑波大学生命環境学群生物学類に進学されました。これに伴い、悠仁さまに関する情報公開が明らかに増えているとコラムニストの矢部万紀子氏は指摘しています。矢部氏は、この変化は秋篠宮家がこれまで抱えていた「天皇家への遠慮」が薄れてきた兆候かもしれないとし、現在は誤解やバッシングではなく、静かに見守ることが重要ではないかと提言しています。本稿では、悠仁さまの筑波大学でのキャンパスライフを取り巻く情報公開の変化と、それに対する見方について深掘りします。
筑波大学入学式での悠仁さま 秋篠宮家の長男
筑波大学でのキャンパスライフと情報公開の現状
筑波大学のウェブサイトによると、春学期の授業は8月7日に終了し、生命環境学群生物学類1年の悠仁さまも夏休みに入られます。宮内庁は、このタイミングで悠仁さまの初めての大学でのキャンパスライフ写真を公開することを検討されてはいかがでしょうか。僭越ながら、悠仁さまをそっとしておいて差し上げたいと思う一方で、キャンパスライフ写真の公開を希望するという、一見矛盾するような思いについて説明します。
過去との比較:情報公開の明らかな増加
このような思いの背景には、悠仁さまに関する情報公開のされ方に明らかな変化が見られるという前提があります。特に今年に入ってから、その量は増加傾向にあります。最も顕著な例は、筑波大学附属高校を卒業された今年3月18日に宮内庁が公開した、バドミントンをされる悠仁さまの写真3枚です。部活動の練習風景とされ、悠仁さまが左手でラケットを握っている様子が捉えられていました(NHK報道など)。さらに、宮内庁記者からは「左利きだが、字を書くのは右手」という情報も明かされました。これらの情報が宮内庁から出ていることから、「素顔の悠仁さま」を意識的に見せようという方針転換があったのではないかと考えられます。もしそうであれば、その勢いで「大学生としての悠仁さま」の姿も公表してほしい、というのが率直な気持ちです。これまで、悠仁さまに関する情報が極端に少なかったと感じているからです。
高校時代の苦悩とメディアへの露出減少
印象としては、悠仁さまは成長されるにつれて、写真や映像で拝見する機会が減っていったように思います。特に筑波大学附属高校に入学されてからは、コロナ禍と重なったこともあり、ほとんどお姿を見ることがなくなりました。この頃は、秋篠宮家に対するSNSなどでのバッシングが過剰になっており、悠仁さまの筑波大学附属高校への入学についても「特別扱いではないか」といった非難の声が上がっていました。そのため、周囲の批判を避けるために目立たないようにされているのかもしれない、と考えたりしていました。高校時代にニュースになる悠仁さまの姿といえば、秋篠宮ご夫妻とともに全国高校総合文化祭に出席される様子などが挙げられます。しかも、その際の悠仁さまは、いつもどこか困ったような表情をされているように見えました。進学された筑波大学と、お茶の水女子大学が結んでいる「提携校進学制度」についても、「悠仁さまのために作られた制度だ」などと批判する人々がいたため、そのような心ない声を受けて困った表情をされるのも無理はないと、気の毒に思っていました。
進学決定後の変化と単独公務
しかし、こうした流れに変化が見られたのは、筑波大学への進学が決定した2024年12月のことでした。翌年、2025年2月には舞鶴引揚記念館を単独で訪問され、その様子を多くのメディアが丁寧に報じました。ネットニュースでもその時の映像がじっくりと流されており、私も拝見しました。その映像の中で、同年代である大学生や高校生の「語り部」の方々の説明を熱心に聞かれる悠仁さまが、時折笑顔を見せていらっしゃったのが印象的でした。「そうか、悠仁さまは笑われるんだ」と、軽く驚きを感じたのを覚えています。
近年、悠仁さまの公的な場に姿を見せる機会が増え、それに伴い宮内庁からの情報発信も変化していることが伺えます。筑波大学への進学は、その流れをさらに加速させる可能性があります。コラムニストの矢部万紀子氏が提言するように、今は過去の誤解や過剰なバッシングから離れ、次代を担う皇族として成長されていく悠仁さまの姿を、静かに見守っていく姿勢が求められているのかもしれません。今後の情報公開のあり方と、それに対する国民の反応が注目されます。
出典:
- PRESIDENT Online / Yahoo!ニュース (記事リンクはこちら)
- NHKニュース (2025年3月18日報道など)