首相、電話会談でプーチン氏と平和条約交渉方針確認 8カ月ぶり対話





安倍晋三首相=7日午後、首相官邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相は7日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談した。新型コロナウイルスの感染収束に向けた緊密な連携を確認するとともに、北方領土問題を解決する平和条約締結交渉を引き続き進める方針で一致した。

 両首脳は、北方四島での共同経済活動や日本人と四島のロシア人住民が旅券や査証(ビザ)なしで相互訪問する「ビザなし交流」についても、感染収束後に再開する方針を確認した。

 首相とプーチン氏の対話は、昨年9月の露極東ウラジオストクでの会談以来、8カ月ぶり。首相は今月9日にモスクワで開かれる予定だった対独戦勝75周年記念式典に出席し、プーチン氏との首脳会談に臨む方向で調整していた。

 岡田直樹官房副長官は電話会談後、記者団に次回の会談について「新型コロナ感染症の状況を見極めながら調整する」と述べた。



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