群馬県の山本一太知事は11日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて今月31日まで続ける外出自粛や店舗などの休業要請について、今週末の一部解除を検討していることを明らかにした。県は4月18日から休業要請などを行っていた。
山本知事は11日に開かれた県議会臨時会で、休業要請などを緩和する際の行動基準の原案を公表すると表明。行動基準では、4段階の警戒レベルを設定し、緊急事態宣言の対象となっている現状を「警戒度4」とした上で、陽性者数など県内の感染状況を見ながら段階的に緩和するとした。
政府は14日の専門家会議を踏まえ、特定警戒都道府県以外の宣言解除も視野に入れている。山本知事は「今週末には警戒度3の段階に移行し、外出自粛や休業要請を一部解除していくことを検討する」と明言した。
ただ、感染拡大の第2波の懸念も残されており、山本知事は記者団に「慎重に検討していく」とも付け加えた。また、県立学校の再開については「慎重に判断していく」と述べ、判断は示さなかった。
このほか、行動基準では感染者数が突出して多い東京都の動向を判断材料の一つに加える方針も既に明らかにしている。