シンガー・ソングライター、成底ゆう子 試練の10周年に

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シンガー・ソングライター、成底ゆう子さん(提供写真)

シンガー・ソングライター、成底ゆう子さん(提供写真)

 「歌の神様は私に何を伝えたいの?」。シンガー・ソングライターの成底(なりそこ)ゆう子は考えている。世に出て間もなく東日本大震災に見舞われた。デビュー10周年を迎えたが、新型コロナウイルスの感染拡大で記念の公演旅行が延期・中止に。節目ごとに活動の自粛を余儀なくされる。東京の自宅で作曲に取り組む日々だが、「なんの試練か」と考え続けている。

 沖縄県石垣市の出身。東京の音大を出て声楽家を目指したが、声が出なくなり挫折した。「心配するな。お前の歌は世界一だ」。電話で父親に励まされ、以前遊びで作った自作曲をピアノでなぞると声が戻り、シンガー・ソングライターの道に進んだ。

 平成21年に招かれた石垣市の伝統芸能の舞台で劇中歌「ダイナミック琉球」を歌い、「これは私の応援歌だ」と直感。持ち歌にしたところ、29年以降、宮城県の仙台育英高校を皮切りに、高校野球の応援歌などにも使われ始めた。偶然、沖縄出身の生徒がいて選曲したらしい。

 3月に出した10周年記念アルバム「ダイナリズム~琉球の風~」は、「ダイナミック琉球」を超えたいと書いた自作の「いちまでぃん」など新旧の歌を集めて10年の足跡を総括した。もちろん「ダイナミック琉球」も入れた。「こんな時だからこそ、ますますこの応援歌は必要になっている」と話す。

 節目に遭遇した震災、新型コロナ。音楽の神様の真意は分からないが、「とりあえず歌い続けろということですね」。(石井健)

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