産経新聞とFNNの合同世論調査では、新型コロナウイルス禍を受けた政府の緊急経済対策について「評価する」との回答が59.5%と、「評価しない」の31.1%を上回った。「日本政府のこれまでの対応」を尋ねた設問では否定的な評価が上回ったものの、経済対策に限定すれば、政府の対応は一定の評価を得られているようだ。
支持政党別にみると、与党支持層は約7割(自民72.4%、公明69.4%)が経済対策を「評価する」と回答。「支持する政党はない」とした無党派層でも55.8%が評価した。ただ野党支持層では維新49.1%▽共産45%▽立民38.2%-など、5割を下回った。
新型コロナによる経済への影響を尋ねた設問では、「大変懸念している」「ある程度懸念している」の合計が、全11地域で9割を超えた。「大変懸念」に限定すると、多い順に東京74.3%▽九州69.8%▽東北69.6%、少ない順に四国57.4%▽東海57.7%▽南関東58.0%-など、若干の地域差が出た。
「大変懸念」とした回答の割合を性別・年代別にみると、男女とも50代(男性75.0%、女性75.6%)が最も多かった。10・20代(男性51.5%、女性53.9%)など、若年層ほど割合は減る傾向があった。
全国民に対する10万円の現金給付を「評価する」との回答は、安倍晋三内閣を支持しないとした層でも65.3%を占めた。支持政党別でも立民(61.8%)や無党派(69.1%)を含め、肯定的な評価が大多数だった。
職種別にみると傾向の差はあり、学生(85.3%)、現業職など(83.6%)が高かったのに対し、自由業(63.5%)、管理職(65.1%)、商工サービス業(65.2%)はやや低めだった。