別府ひき逃げ殺人事件 八田與一容疑者の現在地は? 事件の経緯と被害者の声

2022年6月29日に大分県別府市で発生した別府ひき逃げ殺人事件。この事件では、将来を嘱望されていた大学生が犠牲となり、その友人にも重傷を負わせました。殺人罪などの容疑で全国に指名手配されている八田與一(はった よいち)容疑者は、事件発生から時間が経過した現在も依然として逃走を続けており、その足取りは掴めていません。本記事では、この悲劇的な事件の経緯を改めて振り返るとともに、被害者の友人であるBさんの証言、そして事件解決に向けた情報提供の呼びかけについて詳細をお伝えします。

別府ひき逃げ殺人事件で指名手配中の八田與一容疑者の顔写真別府ひき逃げ殺人事件で指名手配中の八田與一容疑者の顔写真

被害者たちの絆と事件当日の行動

事件で命を落とした大学生のAさんと、重傷を負った友人Bさんは、共に経営者を目指す志を持つ親しい間柄でした。将来の夢を語り合い、青春を謳歌していた二人。事件当日、彼らは昼頃から湯布院へのツーリングを楽しんだ後、夕方に別府へ戻りました。午後6時頃には、古着店で買い物をしていたことが確認されています。

八田容疑者の不審な動き

一方、指名手配中の八田與一容疑者は、事件当日午後4時すぎ、後に大学生と遭遇することになるショッピングモールで立ち寄っていたことが防犯カメラの映像から判明しています。この時、八田容疑者は「コップを購入する姿」が記録されていました。

午後7時半頃、大学生のAさんとBさんも、目的地のカメラ店があるショッピングモールへ移動しました。残念ながら気に入るものは見つからず、10分ほどで駐輪場に戻ります。ほぼ同時刻、八田容疑者が現場付近の防犯カメラに映っており、ショッピングモールに向かう姿が確認されています。この後、駐輪場で八田容疑者がAさんに一方的に言いがかりをつけたとされています。この間の時間はわずか30秒ほどだったと言います。Bさんはその様子を少し離れた場所から見ていました。

悲劇の瞬間と最後の会話

その後、別府市内の交差点で赤信号のため停車中、BさんがAさんを気遣い、「まあ、さっきの気にするなよ。どうせ変なやつに決まってるから」と声をかけました。Aさんはこれに「ああ」と短い返事を返しました。これが、BさんがAさんと交わした最後の言葉となりました。直後に八田容疑者によるひき逃げ事件が発生し、Aさんは命を落とし、Bさんも傷を負うことになりました。

被害者友人の証言と胸の内

亡くなった友人Aさんについて、Bさんはその人柄を「彼のことを思い浮かべるときは何か常にクールな感じで、仲よくなるにつれてふいに見せる笑顔というか、本当に少年みたいに笑う」と語っています。また、お葬式でのAさんの様子を振り返り、「『呼んだら起きるんじゃないの?』というぐらい、すごく綺麗な顔で……」と述べ、「会いたいな」と、今も癒えない胸中を吐露しました。

情報提供のお願い

八田與一容疑者は現在も逃走中です。事件の早期解決のため、どんな小さなことでも構いませんので、情報をお寄せください。情報提供は、別府警察署(0977-21-2131)までお願いいたします。また、ABEMAの番組公式X(旧Twitter)アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を受け付けています。

(ABEMA TIMES編集部より)