フジテレビ人気プロデューサーがオンラインカジノ賭博で逮捕 1億円超賭け借金苦、マツコからの借金疑惑も

「会社をなめていた。続けてもバレないと思っていた」——オンラインカジノで常習的に賭博を行ったとして、警視庁に逮捕されたフジテレビのバラエティ制作部企画担当部長、鈴木善貴容疑者(44)は、取り調べに対しこのように供述しているという。フジテレビの人気バラエティ番組を数多く手掛け、出演者からも厚い信頼を寄せられていた“エースプロデューサー”の逮捕は、放送業界に大きな衝撃を与えている。報道によると、鈴木容疑者は1億円を超える巨額を賭けていたとされ、自らギャンブル依存症であることを認め、借金地獄に苦しんでいたとされる。過去には、親しい関係にあった大物タレントから借金をしていたという話も持ち上がっている。

繰り返された賭博行為と逮捕の経緯

警視庁の調べによると、鈴木容疑者は今年3月から5月にかけて、約1億7000万円という莫大な金額をオンラインカジノで賭けていたと見られている。驚くべきは、彼は5月の時点で既にオンラインカジノの利用を理由にフジテレビから懲戒処分を受けていたという事実だ。にもかかわらず、その後も賭博行為を繰り返し、今回の逮捕に至った。鈴木容疑者は「自分はギャンブル依存症です」と容疑を認め、その依存が常習的な賭博行為につながったことを示唆している。

エースプロデューサーの評判と知られていた「ギャンブル好き」

鈴木容疑者は、『笑っていいとも!』『ホンマでっか!?TV』『さんまのお笑い向上委員会』など、フジテレビを代表する数々の人気バラエティ番組の制作に携わってきた。彼を知るフジテレビの関係者は、その仕事ぶりについて「タレントと直接やり取りして出演交渉や打ち合わせを進め、徹夜も厭わない。今の時代には珍しい、現場たたき上げのテレビマンだった」と評価している。明石家さんまさん(70)やマツコ・デラックスさん(52)をはじめ、共に仕事をしたタレントからの信頼も厚かったという。

一方で、彼のギャンブル好きは局内では比較的知られていたようだ。「身内には『また負けた』と笑い話のように話すこともあり、SNSの“裏アカウント”では負けをネタにした投稿を繰り返していました」と別の関係者は話す。しかし、その裏では深刻な借金に苦しみ、食べるものにも困るほどだったとされ、周囲も心配していた状況が伺える。

SNS「裏アカ」が語る借金苦と破産を示唆する投稿

鈴木容疑者のSNS裏アカウントに残された投稿からは、彼がギャンブルによる「借金地獄」に陥っていた生々しい状況がうかがえる。2022年9月には、切羽詰まった心境を次のように吐露していた。

「3時間でマイナス18000ドル。この一週間では、、、言えない。打つと涙出てくる。吐き気も。カジノで負けすぎて人生戻る映画ないかな オンカジ 個人再生 #破産」

この投稿は、たった3時間で約270万円(1ドル150円換算)を失い、一週間での損失額は口にできないほどだったこと、そして賭博による精神的な苦痛(涙、吐き気)を赤裸々に記している。「個人再生」「破産」といったキーワードやハッシュタグからは、借金問題が深刻化し、法的な債務整理まで考えていた状況が伝わってくる。このアカウントでの投稿は2019年7月から始まっており、この頃から既に消費者金融からの借入を繰り返すなど、金銭的に困窮していた可能性が高いと見られる。

広がる借金工面疑惑、マツコ・デラックスからの借入報道も

鈴木容疑者のギャンブルの「原資」は、消費者金融からの借金だけにとどまらなかったようだ。前述の別のフジテレビ関係者は、「鈴木は借金を工面するため、他の局員やタレントさんからもお金を借りていたという噂が流れている」と明かす。そして、その借り入れ相手の一人として、マツコ・デラックスさんの名前が挙がっているという情報がある。「1000万円ほど借りていたのではないか」という具体的な金額まで囁かれており、今回の逮捕で、こうした個人的な金銭トラブルの側面にも注目が集まっている。

オンラインカジノ賭博で逮捕、借金問題が報じられたフジテレビ鈴木善貴容疑者に関連する画像オンラインカジノ賭博で逮捕、借金問題が報じられたフジテレビ鈴木善貴容疑者に関連する画像

まとめ

フジテレビの企画担当部長である鈴木善貴容疑者が、オンラインカジノでの常習賭博の疑いで逮捕された事件は、彼が1億円を超える金額を賭け、ギャンブル依存症に苦しみ、深刻な借金問題を抱えていた実態を浮き彫りにしました。かつては人気番組を手掛け、タレントからの信頼も厚かったエースプロデューサーが、懲戒処分後も賭博を繰り返し、破滅的な状況に至ったことは、多くの関係者に衝撃を与えています。特に、SNSでの赤裸々な投稿や、マツコ・デラックスさんを含む周囲からの借金疑惑は、問題の根深さを示しています。今回の逮捕を受け、警察による捜査が進められるとともに、フジテレビの今後の対応にも注目が集まっています。


参考資料: