「冷やしマスク」始めました-。4度に冷やした布マスクを販売する自動販売機が山形市内に登場し、話題を呼んでいる。冷気は持続しないが、山形県山辺町のニットメーカー「ニット・ワイズ」が「暗い世の中に笑いを届けたい」と思い立った。売り上げは1日約400枚と好調だ。
新型コロナウイルスの感染拡大で全国的にマスクが品薄となる中、同社は3月中旬から縫製技術を生かした布マスクを作り始め、のぼりを置いてPRした。
マスクは、1枚690円と少々値が張るが、繰り返し使える。4度は自販機設定上の最低温度という。同社の本社と山形市内の計2カ所に設置。常務の後藤克幸さん(52)は「本業は売り上げゼロで苦しい。自分の気持ちを盛り上げる意味もある」と語った。