米紙USAトゥデー(電子版)は11日、新型コロナウイルスの感染状況は初期段階で、人口の60~70%が感染して集団免疫を獲得するまで「感染のペースは落ちない」というミネソタ大のマイケル・オスターホルム教授の見解を伝えた。
経済活動の再開に向けた動きが全米で相次ぐ中、オスターホルム氏は「国民を危険にさらさずに外出禁止令を緩めるのは難しい」と主張。ワクチンがない今はウイルスと共生するしかないが、「そうした(新しい生活様式の)議論が米国には全くない」と訴えた。
第2波が秋に米国を襲えば流行期に入るインフルエンザにも対処する「病院が逼迫(ひっぱく)するかもしれない」と懸念を示した。初期の封じ込めに成功した韓国などアジア諸国に対しても、感染率の低さから集団免疫を獲得していないとみて、「第2波に脆弱(ぜいじゃく)かもしれない」と注意を促した。