英メディアは12日、新型コロナウイルスに感染し、主に乳幼児がかかる「川崎病」とみられる症状を示していた英国内の14歳の少年が死亡したと伝えた。国内初の死亡事例だとしている。欧米では川崎病と診断されたり、似た症状を示したりする子どもが急増。米ニューヨークでは数人の死亡が確認されている。
血管に炎症が起こる川崎病の発症は、新型コロナが引き金となっているとの指摘がある。英紙によると、少年が入院していたロンドンの小児病院では似た症状の子どもを40人以上治療し、一部は既に退院しているという。
英国家医療制度(NHS)は4月、川崎病などと特徴が重なる症状の子どもが少数ながらも増加傾向にあり、新型コロナと関連している可能性があると医師らに注意を促していた。(共同)