世界的指揮者の小澤征爾さん(84)が総監督を務めるクラシックの音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」の実行委員会は14日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い今年8月の開催を中止にすると発表した。
音楽祭は長野県松本市を拠点に平成4年に始まり、29回目を数える今年は8月21日から9月4日までの開催を予定していた。
実行委員会は、欧米などからの出演者の来日が困難であることや観客らの安全を第一に考えた結果だとしている。
小澤さんは「音楽が一番必要とされているときに、音楽が届けられないのは、とても残念です。大好きな松本で音楽祭をしたかったですが、いまは全員の安全を考えて、中止と決定しました。来年、また皆さんに会えるのを、今から楽しみにしています。安全な日が一日も早く戻ることを願っています」というコメントを発表した。