松竹は16日、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった志村けんさんが務める予定だった映画「キネマの神様」(山田洋次監督)の主人公を、歌手の沢田研二さんが演じることが決まったと発表した。
2人はかつては同じ事務所の先輩後輩の関係で、長年親交もあった。沢田さんは「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」とコメントを寄せた。沢田さんの映画出演は14年ぶり。
「キネマの神様」は沢田さんが主人公の「ゴウ」を、菅田将暉さんが若き日の「ゴウ」を演じるW主演映画。山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と語ったという。
現在、緊急事態宣言を受け、撮影は中断している。また映画の公開は当初、今年12月を予定していたが、来年となる見通しという。