日産自動車は18日、ロシア北西部サンクトペテルブルク郊外の工場の操業を再開した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い3月30日から停止していた。需要が落ち込んでおり、工場従業員2000人のうち2割超に相当する450人を8月までに人員削減する計画という。タス通信などが報じた。
工場は操業再開後、従業員同士がソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つよう印を付けたり、体温管理をしたりして感染対策を強化するという。また自動車需要がさらに落ち込み、欧州からの部品が届かなくなる場合、6月に再び操業を停止する可能性もあるという。
サンクト工場は2009年に操業開始し、スポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」など3車種を生産している。(共同)