21日午前の東京株式市場は、新型コロナウイルス感染症の流行によって抑制された経済活動が再開に動きだすことへの期待から、日経平均株価は続伸した。上げ幅は一時100円を超え、約2カ月半ぶりの高値をつけた。ただ相場の過熱が懸念され、当面の利益を確定する売り注文も出た。
午前10時現在は前日終値比90円09銭高の2万0685円24銭。
政府が緊急事態宣言を近畿3府県で解除する見通しとなり、既に解除済みの39県を含め、商工業が徐々に持ち直すと見込んだ買いが入った。20日のニューヨーク市場の株価上昇も追い風だった。
半面、新型コロナ拡大の責任を中国に求めるトランプ米政権の強硬姿勢が鮮明で、米中対立の激化が不安視された。平均株価は20日までの4営業日続伸で680円ほど上がっており、高値警戒感もくすぶった。