正恩氏が「核抑止力強化」決定 北で中央軍事委…対米示威を本格化

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朝鮮中央通信が24日配信した朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議に出席する金正恩党委員長(朝鮮中央通信=共同)

朝鮮中央通信が24日配信した朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議に出席する金正恩党委員長(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が指導したと報じた。会議では、「核戦争抑止力」を一層強化し、戦略兵器を攻撃可能な状態で運用するための新たな方針が示された。新たな複数の部隊を組織・編成し、外部勢力への軍事的抑止力を備えるための「核心的問題」も討議されたとしている。

 北朝鮮の非核化などを扱う米朝交渉が長期にわたって停滞する中、核抑止力強化や核兵器を意味する戦略兵器の実戦配備に向けた国家としての決定を行い、米国への示威を本格化させた形だ。金氏は昨年末の党中央委員会総会で「世界は近く新たな戦略兵器を目撃する」と警告していた。

 朝鮮人民軍将官の昇級など、大幅な人事異動も行われた。新型コロナウイルスの防疫のため、軍を含む国内の活動が著しく制限され、閉塞(へいそく)感が高まる中、軍組織へのテコ入れによって士気を維持させる狙いもうかがえる。

 金氏の公の場での活動が報じられるのは、1日に肥料工場の完工式に出席したことが翌日に報じられて以来、約3週間ぶり。金氏も新型コロナへの感染を避けるため、公開活動を制限していると分析されている。

 党中央軍事委拡大会議の開催は昨年12月以来。今回の開催日時は報じられていないが、23日に開かれた可能性がある。

 会議では、軍砲兵の攻撃能力を「決定的に高める重大な措置が講じられた」ともしている。朝鮮人民軍の砲兵部隊は3月以降、「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」と称した事実上の短距離弾道ミサイルの試射を繰り返しており、韓国や在韓米軍に対する攻撃力増強も着実に進めているもようだ。

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