菅氏「国民の多大なご協力」　ＷＨＯ事務総長の「日本の対策成功」評価に

　菅義偉（すが・よしひで）官房長官は２６日の記者会見で、世界保健機関（ＷＨＯ）のテドロス事務局長が日本の新型コロナウイルス感染防止対策が「成功」したと評価したことについて「外出の自粛や３密の回避をはじめ、国民の多大なご協力で緊急事態宣言を解除することができた」と述べた。

　感染拡大防止の取り組みが一定の成果を上げた理由について、「欧米のような強制的な外出規制などが実施できない中でも、極力８割の接触削減に向けて国民に協力をお願いしたことや、感染リスクと隣り合わせの中で医療従事者の献身的な努力のたまものだ」と語り、重ねて国民や医療従事者に謝意を示した。

　その一方で、国内では政府の対応に批判があることについて「わが国は人口当たりの感染者数や死亡者数を主要先進国の中でも圧倒的に少なく押さえ込むことできた」と成果を強調。「わが国の取り組みが確実に成果をみていることについて、引き続き国民に丁寧に説明しつつ、コロナの時代における新たな日常づくりに努めていきたい」と語った。