【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信によると、中国の全国人民代表大会(全人代)は28日、審議されていた「香港が国家安全を守るための法制度と執行メカニズムに関する決定」を採択した。国家政権転覆行為などを禁じた「国家安全法」を香港に制定するためのもので、今後は全人代常務委員会が実際の法律を制定して香港政府が公布することになる。
トランプ米大統領は中国が強行すれば、今週中にも中国に対する制裁措置を発表する考えを示唆している。全人代での採択を受け、米側が反発することは避けられない情勢だ。新型コロナウイルスの感染源などをめぐり対立を深めている米中関係が、さらに悪化する可能性がある。