菅義偉官房長官は29日の記者会見で、縮小開催の方針が示された8月の広島原爆の日(6日)と長崎原爆の日(9日)の両式典への安倍晋三首相の出席に関し「今後調整していく」と表明した。「世界で唯一の戦争被爆国として、核兵器のない平和で安全な世界の実現に向け、国際社会の取り組みを主導する」と述べた。両式典には毎年首相が出席し、あいさつしてきた。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、広島市は例年1万人程度の平和記念式典への参列者を1割未満となる約900人で調整中。長崎市も原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の参列者を、例年の10分の1程度に絞る方針を発表している。