朝日新聞社員に停職1カ月処分 賭けマージャン問題 


 東京高検の黒川弘務前検事長が産経新聞記者2人や朝日新聞社員と賭けマージャンをしたと報じられ辞職した問題で、朝日新聞社は29日付で、前経営企画室管理職の男性社員(50)=人事部付=を停職1カ月の懲戒処分、管理責任を問い、当時上司だった福島繁・執行役員経営企画室長を譴責(けんせき)の懲戒処分にしたと発表した。

 同社は、社員が新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下の4月と5月に計4回、賭けマージャンをした行為を「極めて不適切な行為」と指摘。黒川氏の定年延長や、検察庁法改正案が国会で問題となるなか「渦中の人物と賭けマージャンをする行為は、報道の独立性や公正性に疑念を抱かせるもの」とした。

 同社の中村史郎・執行役員編集担当兼ゼネラルマネジャーは「社員は黒川氏とは社会部の司法担当記者時代に取材先として知り合っており、記者活動の延長線上に起きたことでした。報道倫理が問われる重い問題と受け止めており、取材先との距離の取り方などについて整理し、改めてご報告いたします」としている。

 産経新聞の社会部記者2人が特定の取材対象者と賭けマージャンを行っていた問題について、産経新聞社は当該記者2人を編集局付として記者活動を停止させるとともに、事実関係の調査を進めています。調査結果が固まり次第、厳正に対処する方針です。



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