EU、中国に懸念も「制裁はない」 米の強硬姿勢とは距離 

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EU本部=ブリュッセル(ロイター)

EU本部=ブリュッセル(ロイター)

 【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は29日、テレビ電話形式による外相会合を開き、中国による香港での国家安全法の導入について「懸念」を表明した。一方で、EUと中国との対話の重要性を強調し、米国の強硬姿勢とは距離を置いた。

 会合後、記者会見したEUのボレル外交安全保障上級代表は「地球温暖化対策で、中国なしに解決策は見いだせない」と述べ、関係維持は不可欠だと述べた。対中制裁の可能性について、「解決策にならない」と否定。年内合意を目指す中国との投資協定交渉についても、変更はないという立場を示した。

 欧州メディアによると、スウェーデンは会合で制裁の可能性に言及したが、中国との正面対立は避けるべきだとの声が多かったとみられる。7月にEU議長国となるドイツのマース外相は会合直前、「必要なのは対話だ」と述べ、対中制裁への反対を表明していた。

 EUは昨年春、「中国は競争相手」とする外交戦略を策定し、中国による欧州への投資攻勢を牽制(けんせい)した。新型コロナウイルス流行で、中国がマスク支援の宣伝外交を展開したことで、対中警戒論は強まっている。

 一方、激化する米中対立には「巻き込まれるべきではない」との立場で、米国が「中国寄り」と批判する世界保健機関(WHO)に対しても、EUは支持を表明している。EU、米国は香港情勢への懸念を共有しながら、共同歩調をとれずにいる。

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