【ニューヨーク=上塚真由】米国で新型コロナウイルスの感染者が最も多い東部ニューヨーク州のクオモ知事は29日の記者会見で、3月下旬から実施しているニューヨーク市の営業規制を6月8日から段階的に緩和する見通しを明らかにした。
同州は経済再開に向けて、新規感染者の減少など7つの条件を設けている。現在、州内ではニューヨーク市だけが条件に達せず経済を再開できていないが、クオモ氏は「再来週には、再開できるような進み具合を示している」と述べた。
営業規制の緩和は業種別に4段階に分かれ、第1段階では建設業、製造業、店頭での受け取り販売に限り小売店も営業が認められる。クオモ氏はまた、州北部などの人口密度の低い5地域は第2段階に進む要件を満たしたとして、理髪店などの営業再開を容認する考えも明らかにした。