コロナ「みえモデル」 感染症対策条例制定へ





新型コロナウイルスの長期的総合対策を説明する鈴木英敬知事=三重県庁

 三重県の鈴木英敬知事は、新型コロナウイルスの県の長期的総合対策「命と経済の両立をめざす、みえモデル」を発表した。自治体や医療従事者、県民の責務などを定めた「県感染症対策条例」の年内制定を目指す方針を明らかにし、令和3年度予算のうち県民提案型予算の募集ではコロナ対策に特化した提案を求める。

 感染拡大を受け、県はこれまでに緊急経済対策、緊急総合対策をまとめている。今回は、国の緊急事態宣言が全面解除されたことから総合的な対策方針を定めた。

 感染症対策の条例化は現在、長野県が意見公募しており、三重は国内では2例目。社会的、経済的に大きな影響をもたらす感染症に対し、県民の責務を明示し、差別や偏見の根絶、医療提供や検査実施の態勢、情報提供のあり方なども盛り込む。

 県民提案型予算は令和2年度は約5千万円を計上。3年度について、鈴木知事は「金額は未定だが、県民の積極的なアイデアを募る」と述べた。

 また、県と県教委は授業を再開している県立高校の部活動について、1日から段階的に活動を許可。全国高校野球選手権三重大会、県高校総合体育大会の代替大会を開催することを決め、日程や詳細については9日に公表する。「みえ高文祭」を10月23~25日に県総合文化センターで開催すると発表した。



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