「母と伯母待ち伏せた」容疑者供述、家族集合狙う ボーガン4人殺傷





送検される野津英滉容疑者(後部座席中央)=6日午前8時27分、兵庫県宝塚市(須谷友郁撮影)

 兵庫県宝塚市の住宅で家族がボーガンで撃たれ、4人が死傷した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職、野津英滉(ひであき)容疑者(23)が、兵庫県警の調べに「別居する母親と伯母を待ち伏せて襲った」との趣旨の供述をしていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、野津容疑者を神戸地検に送検した。

 野津容疑者は「家族全員を殺害しようと思った」とも供述。県警は、4人全員が自宅に集まる日を狙って計画的に犯行に及んだ疑いが強いとみて、当時の状況を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、野津容疑者は4日朝、同居する祖母、好美さん(75)、弟の英志(ひでゆき)さん(22)の順に、住宅内で頭に向けてボーガンを発射し殺害。その後自宅を訪れた伯母、百合江さん(49)を玄関先で襲撃し、続いて家に入った母親のマユミさん(47)をリビングで撃って殺害した。一連の犯行には、間隔をあけながら全体で数時間かけたとみられる。

 野津容疑者は事前に伯母に電話をかけ、この日の来訪を確認。祖母と弟を撃った後、別居している母親と伯母が自宅に来るのを待っていたとの趣旨の供述をしているという。

 重傷を負った伯母は、首に矢が刺さったままの状態で近所の住民宅に助けを求めて駆け込んだ。通報で臨場した警察官が野津容疑者を住宅付近で見つけ、「伯母を撃った」と説明したため現行犯逮捕した。



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