ひたむきな運動、国際社会にも「拉致」提起 横田滋さん悼む声

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家族の写真パネルの前に立つ横田滋さん=2015年9月

家族の写真パネルの前に立つ横田滋さん=2015年9月

 昭和52年11月に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の父で、5日に87歳で亡くなった拉致被害者家族会初代代表の横田滋さんは、日本国内での地道な救出運動に加えて、米国など国際社会にも拉致という北朝鮮の非道な人権侵害問題を提起し、解決に向け奔走した。国内外の関係者から悼む声が相次いだ。

「全身全霊で日本全国に知らしめた」

 「めぐみさんに会わせてあげたかった」。6日、新潟県佐渡市で報道陣の取材に応じた帰国拉致被害者、曽我ひとみさん(61)は心情を吐露した。北朝鮮ではある時期、めぐみさんと共同生活。一緒に拉致された母のミヨシさん(88)=同(46)=は行方不明で、平成14年に帰国後、自ら救出運動に加わった。「私の人生を救ってくれたこと、感謝してもしきれません」。不安な日本での生活を支えた滋さんの励ましに、こう感謝した。

 滋さんは9年3月、家族会初代代表に就くと日本各地を飛び回った。ときの首相ら政治家にも懸命に解決を呼びかけ、拉致の重大性を世論に訴えた。

 家族会の結成当初から参加した市川修一さん(65)=同(23)=の兄、健一さん(75)は「最初は誰も関心がなかった拉致事件を、全身全霊で日本全国に知らしめた。救出運動の象徴的な存在。家族は皆、滋さんに勇気づけられてきた」と振り返る。

ほほえみ絶やさず…米に問題伝え

 13年には妻、早紀江さん(84)らとともに渡米し、首都ワシントンの国務省でハバード次官補代行と会見した。拉致被害者家族が、米政府高官と会うのは初めて。滋さんの訴えに、米国側も北朝鮮へ拉致問題を提起する姿勢を示した。

 さらに、15年の2度目の訪米では、アーミテージ国務副長官が力強い後押しを約束。「北朝鮮をテロ支援国家に指定している理由に日本人拉致問題も含まれる」と明言した。日本人拉致が米国の対北朝鮮外交の一要素に組み込まれた形で、成果は大きかった。

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