週明け8日午前の東京商品取引所で中東産原油の先物が値上がりし、指標価格が一時1キロリットル当たり前週末清算値(株価終値に相当)比1760円高の3万110円を付け、約3カ月ぶりに大台の3万円台となった。レギュラーガソリンや軽油の小売価格が一段と上がる可能性がある。
5日発表の米雇用統計が市場の予想外に改善したため、新型コロナウイルス感染流行の影響で落ち込んだ燃料需要が世界的に回復するとの期待が先行した。米原油先物も7日に一時、節目の1バレル=40ドルを超え、8日の東京原油も上昇した。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどが原油供給量を大きく絞る協調減産の期間を延長することで6日に合意し、これも先物高の一因となった。