中国政府は7日、新型コロナウイルス感染症に関する白書を公表し、習近平国家主席が「自ら指揮し、果断に政策を決定」した結果、中国は危機を乗り切ったと“功績”を強調する総括を行った。政府高官らは記者会見し、情報隠しを否定した。
白書は、湖北省武漢市で昨年12月27日に「原因不明の肺炎」を確認し、今年1月3日には世界保健機関(WHO)に報告したなどと経緯を記載。1月23日の武漢封鎖など断固とした措置を通じて、4月下旬には感染拡大を全土でほぼ断ち切ったと強調した。
国家衛生健康委員会の馬暁偉主任は記者会見で、新型ウイルスを巡る情報公開で「いかなる遅れも隠蔽もなかった」と強調した。馬朝旭外務次官は5月31日までに150カ国余りに支援物資を送り各国から感謝されていると説明し、「中国の友達の輪はさらに広がった」と述べた。(共同)