梶山弘志経済産業相は9日の持ち回り閣議後の記者会見で、この日始まる英国との自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉に関し、自動車や自動車部品を中心に「できる限りの関税撤廃期間の前倒しを目指したい」と述べた。
日英両国が交渉の基礎とする日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)では、EUが日本から輸入する自動車に課す関税を発効後8年目に撤廃する。日本側は英国との交渉で、早期の撤廃を図る方針だ。
梶山氏は、電子的手段を使った取引などのデジタル貿易についても「ハイレベルな規定の導入を目指す」と説明した。貿易交渉で、EUを離脱した英国とのビジネスの継続性を確保し「貿易投資が促進されるよう尽力する」と強調した。