4月残業代12%大幅減、飲食業は4割超 勤労統計、記録的下げ





東京駅を利用する通勤客=3日午前、東京都千代田区(萩原悠久人撮影)
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 厚生労働省が9日発表した4月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、残業代など1人当たりの所定外給与は前年同月比12・2%減の1万7984円となり、比較可能な2013年1月以来、最大の下げ幅だった。新型コロナウイルス感染拡大に対する政府の緊急事態宣言の影響で、休業を余儀なくされるなどした飲食サービス業や生活関連サービス業、製造業の減少が顕著だった。

 厚労省の担当者は「感染拡大による休業などで労働時間が減ったことが影響しているのではないか」と分析している。

 調査によると、所定外労働時間(残業時間)が全体で18・9%減った。飲食サービスなどでは4割を超えるなどのマイナスとなった結果、残業代は飲食サービス業で46・1%減り4113円、理美容など生活関連サービス業が43・9%減の5743円、製造業では20・4%減の2万6578円などとなった。

 残業代のマイナス幅は正社員よりパートタイム労働者の方が大きく、飲食サービス業のパートは51・6%減(1416円)だった。(共同)



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