千葉県市原市のアパートで1月、生後10カ月の小西紗花(すずか)ちゃんが衰弱死した事件で、紗花ちゃんの兄が通う保育園が昨年12月、送迎時に紗花ちゃんを見かけなくなったことを不審に思い、市に「様子を確認してほしい」と2度連絡していたことが10日、同園関係者への取材で分かった。
紗花ちゃんは1月25日に死亡が確認され、県警は母理紗容疑者(23)が食事を与えず、適切な医療を受けさせないまま放置したとして、保護責任者遺棄容疑で逮捕した。
保育園の運営法人によると、理紗容疑者が長男(3)の送迎の際に紗花ちゃんを連れてこなくなったため、昨年12月18日、市の担当部署に「様子を見てほしい。母親も疲れている」と連絡した。長男も休みがちになっていたという。
同月24日に保育園の保育士が自宅を訪れた際も紗花ちゃんの様子は確認できなかった。市の担当者に再度連絡すると「近いうちに行く」と答えたという。