衆院憲法審査会は11日、午前中に予定していた開催を見送った。佐藤勉会長(自民党)が10日に職権で開催を決めたのに対し、立憲民主党などの野党が反発して出席を拒否。佐藤氏は与党幹事と調整の上、開催強行を回避した。
これに関連し、自民党の森山裕国対委員長は、憲法改正手続きの国民投票の利便性を公選法とそろえる国民投票法改正案に関し「今国会でめどをつけるのは無理がある」と記者団に述べた。
与党は、憲法改正手続きを定めた国民投票法に関する自由討議を前回に続いて実施する意向だった。野党は、参院の令和2年度第2次補正予算案審議と時間が重なるとして反対した。
憲法審は先月28日、今国会で初めて開催。国民投票法をめぐる自由討議で、時間内に希望者全員の発言機会を確保できなかった。与党は今国会最後の定例日となる11日の開催を目指したが、野党と折り合えなかった。