辺野古移設の工事、57日ぶり再開 埋め立ての土砂投入





沖縄県名護市辺野古の沿岸部

 政府は12日、新型コロナウイルスの影響で中断していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の名護市辺野古への移設工事を再開した。辺野古沿岸部に土砂を投入し、埋め立てを進める。工事再開は57日ぶり。

 防衛省沖縄防衛局によると、この日午前、土砂運搬船が作業区域に入った。現場では工事関係者1人が新型コロナに感染したため、4月17日から工事を中断していたが、防衛局では「感染拡大防止対策について受注者などと調整し、準備が整った」としている。

 辺野古移設をめぐっては、昨年2月に行われた県民投票で72%が「反対」だったが、今月7日の県議選では「移設容認」を公約に掲げた自民党が議席を伸ばすなど、県内世論に変化もみられる。

 一方、玉城デニー知事は辺野古移設に反対しており、反発を強めるとみられる。



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