韓国統一省報道官は14日、北朝鮮の金与正・朝鮮労働党第1副部長が韓国の脱北者団体による北朝鮮の体制批判ビラに反発して報復措置を表明したことに関し、南北双方が「あらゆる合意を順守するために努力しなければならない」との声明を発表した。
敵対行為の中止を明記した南北間合意を念頭に、自制を呼び掛けた。
統一省によると北朝鮮は9日以降、全ての通信回線で通話に応じておらず、声明は「(朝鮮半島情勢の)現状を厳しく認識している」とも言及した。韓国大統領府は14日未明、国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開いた。
北朝鮮は13日の金与正氏の談話で、報復措置として開城の南北共同連絡事務所を「跡形もなく」すると踏み込んだほか、軍事的措置も警告した。(ソウル 共同)