ひろゆき氏、宮城県知事と参政党代表の水道事業巡る公開討論拒否問題に言及

実業家の西村博之氏(ひろゆき氏、48)が、宮城県の水道事業を巡る村井嘉浩知事(60)と参政党の神谷宗幣代表(46)の対立について、自身のSNSを通じて見解を表明しました。村井知事は、参院選中に「水道事業を外資に売った」と主張した神谷氏に対し公開の意見交換を申し出たものの、拒否されたことを明らかにし、神谷氏の対応を強く批判しています。

実業家・西村博之氏が宮城県の水道事業を巡る参政党代表の発言についてSNSで意見を述べる様子実業家・西村博之氏が宮城県の水道事業を巡る参政党代表の発言についてSNSで意見を述べる様子

宮城県の水道事業を巡る対立の背景

問題の発端は、参政党の神谷宗幣代表が参院選の街頭演説で「宮城県の水道事業を民営化し、外資へ売った」と発言したことにあります。これに対し、宮城県側は発言が事実誤認であると反論。県は2022年に、上下水道の一部管理運営権を10社が出資する民間法人に売却しましたが、施設所有権は県が引き続き保持していると説明しています。この民間法人には、一部外資系企業も含まれています。県は、神谷氏の発言は県民に誤解を与えるとして抗議し、訂正を求めていました。

村井知事による公開討論要請と参政党の対応

村井知事は、誤解を解消するため、7月29日付の文書で神谷氏に対し公開の意見交換を要請しました。要請書では「一部県民に誤解を与えていることは極めて遺憾」と指摘していました。しかし、参政党側は翌30日、ウェブサイトに既に掲載した見解で十分であるとし、「応じかねる。県民および日本国民の今後の判断に委ねる方針に変わりはない」と文書で回答し、討論を拒否しました。

村井知事の「逃げた」発言とひろゆき氏のSNS投稿

この拒否を受け、村井知事は記者会見で「逃げたということだ。非常にがっかりした。もっと腹の据わった方だと思っていた」と神谷氏の対応を厳しく非難しました。さらに知事は、「討論の場に出たら勝ち目がないと判断したのだと解釈している」との見解を示しつつも、今後、神谷氏が応じる意向を示せば受ける考えがあることも表明しました。

この一連の動きに対し、ひろゆき氏は自身のSNSを更新し、「『神谷氏逃げた』宮城・村井知事が参政党代表を批判 水道事業巡る公開の意見交換断られ」と題された記事を引用。その上で、「宮城県知事との話し合いすら逃げる人は、『外国と戦う』って言っても逃げそう」とコメントし、神谷氏の対応を間接的に批判しました。

まとめ

宮城県の水道事業を巡る村井知事と参政党・神谷代表の間の公開討論拒否問題は、ひろゆき氏のSNS投稿により一層注目を集めています。公共政策に関する情報の透明性と、それに対する責任ある説明責任の重要性が改めて浮き彫りになる形となりました。

参考文献

  • Yahoo!ニュース (記事引用元)
  • スポニチアネックス (写真提供元)