ロシア古来の祖国防衛者をたたえるロシア正教会の「ロシア軍主聖堂」の除幕式が14日、モスクワ郊外で行われ、同正教会最高位のキリル総主教やショイグ国防相らが参加した。当初、対ドイツ戦勝75年記念の祝日の5月9日に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
主聖堂はロシアの聖堂として3番目の高さ95メートルの威容を誇る。鐘楼の高さは戦勝75年にちなみ75メートル、円屋根の直径は終戦を迎えた1945年から19・45メートルとするなど、第2次大戦の勝利と関連付けた。聖堂内には陸軍や海軍、航空宇宙軍などの守護聖人のイコン(聖像画)も描かれた。
ロシア主要メディアによると、主聖堂ではプーチン大統領やショイグ氏らが描かれたモザイク画の掲示準備も進んでいたが、プーチン氏の「時期尚早」との意向で中止になったという。(モスクワ 共同)